キモノズキ

独自の解釈で魅力を伝えます

着物と私

初めまして。

本日初投稿、着物好きの【riey】です。

最近、着物といえば・・・成人式の振袖トラブルが記憶に新しいです。<着物好き>としては許しがたい事件です!!

こういった事件があるたびに着物に対する不信感が強くなり着物離れを加速させる一因になっている気がして仕方ありません・・・。

私が<着物が好き>と自覚してから十数年。今までの経験や新たに学んでいくことを自分なりの解釈を交えて記録します。そして・・・あわよくば・・・着物って面白い!!という方が増えればいいな~と思ってます。

 では、第一回目の投稿は出会ってしまった帯についての思い出話です。

あれは19歳。成人式のために着物を仕立ててもらうこととなり呉服屋さんへ初めて足を運びました。

・・・そこで出会ってしまったのです!!

尾形光琳 紅白梅図≫ を模したキンキラした帯に!!

 ↓↓ これです!

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私の完全なひとめぼれでした・・・。

力強い枝ぶりに躍動感のある流水文様。木の幹のコケまで表現してある!!!織物でこんな繊細な表現ができる事、そして美術品にしか見えない事に驚きさらにはこの美術品を身に着けることが出来る!!

美術品を身に着けることができる!?

すごいことじゃない!?

私はどうしても欲しかった!自分のものにして好きな時に好きなだけ眺めて触ってニヤニヤしたかった!!というわけで、お願いし倒して我が物といたしました。

―自分のものにして学んだ事―

1.<好き>と<似合う>は別物であること。

この格の高すぎる帯は二十歳の小娘には着こなせませんでした(笑)着物、帯に見合った年齢と雰囲気が必要であることを身をもって体験しました。

2.<季節感>

この帯の柄は梅です。梅は2月~3月に咲きます。季節先取りが粋なのです。季節外れは無粋なのです。実際の季節よりも少し早めの時期から散り始める前の季節・・・つまり1月~2月下旬ぐらいまでしか締められない!ものすごい期間限定(笑)しかし!その期間限定感がより艶やかさを演出するのです!!!

3.<奥が深い!>

帯を作るだけでもざっくりと8工程。それぞれの工程に職人さんがいて沢山の技法があって・・・職人さんたちの技が集結された一品だと思うだけで胸が熱くなります。材料費はもちろん、手間と時間がかかることを考えると高価なのも納得です。買えるかは別として(笑)

これが出会ってしまった帯との思いでです。そしてここから私の中の<着物愛>が覚醒していきます。

出会いから10年以上たってもまだまだ知らないことだらけで時々へこんだりもしますが、続けていけば何か面白いものと出会えると信じて今後も着物愛を育てていきます。

 

以上、この投稿を最後まで読んでいただきありがとうございます。